メカトロウィーゴ 20 & 35 (ホビージャパン掲載作品)

メカトロウィーゴ 1/20 & 1/35、作例完成画像になります

7/25発売、ホビージャパン9月号に掲載されております。
メカトロウィーゴはモデリズムの小林和史さんがデザイン・制作されたオリジナルロボットで、
最初はワンフェスにてレジンキットで販売されていたんですよね。
ウィーゴは「子供の乗り物」というロボットなので、中に操縦士(子供)が乗っているのですが、
この子供のフィギュアの原型制作をされていた小川徹宗さん(当時midoujiさん)の大ファンだった私は、
彼のブログからこちらのウィーゴを知りました。
当時のワンフェスでも行列が出来ていて、とても人気のあるキットだったと記憶しています。
現在ではハセガワさんによってプラモデルキット化されており、1/35と1/20サイズが発売されていて
千値錬さんからもダイキャスト製完成品が出ていたり、近々ソフビバージョンのウィーゴも発売されますね

とても作りやすくて造形が可愛らしく、オリジナルのカラーリングやデザインにもしやすい為
フォトコンテストや作品投稿サイトなども充実しています。
是非、こちらからご覧下さいませ




さて、私が今回担当しましたウィーゴなのですが、、、
新しく発売された1/20サイズの作例をとお話を頂きまして、内容をどうしようかとひとしきり考えたのですが、
「とりあえず戦闘をイメージさせるものは駄目」という約束があったので、そこから表現方法をイメージしていきました。
先にも書きましたがこのメカトロウィーゴ、中に乗っているのは子供(小学生?)で、
過疎地での通学などに使用する、子供の為の乗り物というコンセプトのロボットなのです。
そこでどうしたものかと考えたのですが・・・ 小学校、小学生の頃の共通したイメージを色々と思い出し、
使っていた物や行事などの中で誰もが知っているもの、ひと目見ただけで懐かしさを感じるものをコンセプトに・・・
と決めた結果、おそらく誰もが学校で使った事のあるサクラクレパスをモチーフとして落とし込む事に決めました。

サクラクレパス、これを機に実物をまじまじと見たのですが、本当に素敵なデザインですね~。
一体何年前からこのデザインなのか?わかりませんが、どれだけ画像を探してもまったく変わっていないようなので、
とても歴史を感じますね~。年齢にもよりますが3世代くらい共通するアイテムなのではないでしょうか?

ウィーゴそのものにサクラクレパスのデザインを落とし込んで、見た人にひと目でわかってもらえるものを目指しました。
作例として1/35と一緒にする事で、親子の様なシチュエーションを表現できるようにしています。

背面はカタツムリのペイントで共通させました。

ウィーゴ達がクレヨンモチーフなものですから、実際にクレヨンを持たせてお絵描きしている図を作ろうと思いまして
太さの違うプラパイプ2種類を用意し、両端ギリギリをパテで埋めて最大限軽量化したクレヨンを制作しました。
ウィーゴ達が描いている絵は、私が描いたものです。
画用紙をカットして、本物のサクラクレパスを使って描いてみました。

クレヨンは、それぞれ長さを変えて先端の形状も色々にしてみました。
ほとんど使っていない感じの色、たくさん使った感のある色・・・ それぞれ違いを出しています。
実際のクレヨンは短くなってくると、巻いてある紙をビリビリ剥がして使うと思うのですが、
それを表現する為に巻いてある紙の部分はマスキングテープを使用しました。
マスキングテープってもともと黄色いものですが、そのままの色で使おうとすると透けてしまうので、
カットしたマスキングテープをプラ板に張り付け、最初に黄色で塗装しておきます。
クレヨンは巻き紙の両端がそのクレヨンの色になっていますので、両端を中身のクレヨンと同じ色で塗装します。
つまりマスキングテープにマスキングしているんですよね(笑)
短くなったクレヨンに巻く予定のテープは、中身の長さに合わせてあらかじめ一方の端をビリビリと破いておきます。
中身が新品の長さに近いクレヨンは、巻き紙の両端がクレヨンの色になるように塗装します。

クレヨンはとても軽いので、ウィーゴの手でも簡単に持たせられます。
このマスキングテープですが・・・ 塗装の為にプラ板に貼るとき、塗装を終えてプラ板から剥がすとき、
それをクレヨンに巻きつけるとき・・・ 本当に慎重に慎重を期して作業しました

少しでもシワが寄ったりしてしまうと台無しになってしまいますので、とても神経を使った箇所です。

こちらはまた違った絵も用意してみました

最初はアサガオの絵を描いていたのですが、あまり季節を限定させる絵でない方がいいかな・・・と思ったので
こんな感じに描き直してみたものです。
他にも、もっと落書きのように適当な絵も作ってみたのですが、絵が汚いとあまり見栄えがしなかったんですよね

結局、綺麗めに描いたものの方が収まりが良かったので、絵もそれなりにしっかりと描いています。

一応、小道具として作ったクレヨンとウィーゴ達の描いている絵の色が、リンクするように色を選んで描いています。


ウィーゴは後ろ姿も可愛いです~。

実は・・・ 編集部に送っても絶対に使われないだろうと思ったので、
送っていませんがウィスパーの絵も描いていました(笑)
ちょっとギャグ要素も入れたいな~と思っていたのですが、なかなか思いつかず
結局描いたのがウィスパーで、これじゃあ誌面で使われないじゃん・・・という事で写真だけ撮っています


妖怪ウォッチ3、子供に頼まれて買ったのですが途中で行き詰ったのか何なのか、最近はまったくやってません!
こうなると、攻略本が出ないとやらないんです。根気がなくて困ったものです。
というか最近は、主人も息子もオーバーウォッチに移行してしまったので毎日PS4の取り合いになっています・・・。

以上、メカトロウィーゴでした

ただひとつ、心残りだったのは中に乗っているはずの人形を制作に加えられなかった事です・・・
この作品を知るきっかけになったものだったのに

どうにか取り入れようかとも思ったのですが、ウィーゴ同士を違うスケールで組み合わせてしまったため
中のフィギュアもそれぞれの大きさが変わってしまうので、登場させるとおかしな事になってしまい・・・今回は制作を見送りました。
ですが、やっと小川徹宗さんの作品を手に入れられたので嬉しさでいっぱいです

いずれ子供の手が離れたら、ワンフェスにも足を運んでみたいと思っています~。
ここまでご覧頂き、有難うございました

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テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記 ジャンル : 趣味・実用
まさか、クレヨンにこれほどの作業カロリーがかかってたなんて思いもしませんでした^^
いわれてみると凄い^^
それにしても、ダックスフントやカタツムリなどの、デザインすごくいいですね^^
まぁ絵が上手いのは正直予想ついてましたがwww
正月になったらさ、この二人に筆持たせて「賀正」とかどうでしょうか?
あるいはお父さんウィーゴ(ダリみたいなヒゲ付き)を追加して書道家設定にするとか提案したいですね〜w