FAガール・グライフェン海賊Ver. 制作しました(ホビージャパン1月号掲載)

FAガール・グライフェン、海賊アレンジVer.です。
ホビージャパン1月号に掲載されています~。

今回のホビージャパンはオラザク選手権の号でもありまして。
私は審査員もさせて頂いております・・・。
素晴らしい作品揃いですので、是非併せてご覧ください


さてさてグライフェンですが、改修の内容を載せていきたいと思います~。
靴ですが、これめちゃくちゃ厚底ブーツにしてみたくて思いっきり底上げしました。
エバーグリーンの0.75mm厚のプラ板を3枚積層して、綺麗に整形しています。
つま先の可動部分は無くして、つるんとした形状に直しています。

マントですが、MGのエクシアリペアの物を加工して流用しました。
あの左肩に付いているやつです~。
グライフェンの首に付いているリングみたいなパーツに一体化させて、首に巻いてる風にしてみました。

肩章というパーツを作ってみました。
海賊をやるにあたって、「どんなパーツが付いていれば海賊に見えるのか」を考えて
色々画像検索してみたのですが、やっぱり一番はドクロのついた帽子なんですよね。
次に、意外と肩にこれが付いているキャラクターが多かったので、これもやってみる事に。
まず、中心の半円みたいなちょっと盛り上がったパーツを作って・・・
使うのは全部マジックスカルプというエポパテです。
その外側に、太めの紐みたいにしたマジスカをくっ付けて囲みます。
残りは外側に付くヒラヒラですが、マジスカを30本くらい人差し指でこよりにした物を作って、
ちょっとしたカーブをつけてみたりしながら完全に硬化するまで放置しておきます。
その後ピンセットでつまみまして、半円みたいなパーツに接着剤でちまちま付けていくのですが・・・
ふさふさ感というか、自然に紐が出ているみたいな状態を演出したかったので、
上下に高低差をつけたりカーブの角度を上手く組み合わせてみたり、
とにかく自然な紐感に気を付けていました。
後は、根元に接着剤の跡が残るのでそれを消したり、1本1本の隙間を綺麗に整形したりと、
このパーツは本当に手間がかかりました


首に付いているヒラヒラした布みたいなパーツ。
中世の貴族みたいなイメージなのですが、これもやりたかったので作ってみました。
マジスカを伸ばして伸ばして布っぽくまとめていくのですが、
もちろん最初は全然こんな形状じゃなくて、もっと塊っぽかったものを
溝を掘ったり薄くしたりしながら、布に見えるように直していった感じです。

海賊の帽子。これはマストアイテムですね~。
グライフェンは元からベレー帽を被っていたので、それの周りにマジスカの壁を作るみたいなイメージで
薄く伸ばしたマジスカで周りを囲んで、硬化するまで放置です。
硬化後に、てっぺんのカーブをつけていって中も外も綺麗に整形して、帽子のベースが出来上がりです。
やっぱり海賊帽は金の縁取りが欲しかったので、0.5mm厚のプラ板を帽子のフチと同じ形に切り出しまして
接着剤で密着させながら貼り付けていき、その後は隙間を埋めたり接着跡を消したりしていきました。
ドクロマークは、SDのクロスシルエット・クロスボーンガンダムのパーツです。

腰にベルトみたいな、飾りのパーツを作ってみました。
全体のバランスを考えた時に、腰にひとつアクセントがほしかったので・・・。
これも本体にメンソレータムを塗ってから、マジスカで密着するようにリング状のパーツを作り、
硬化してから取り外します。このリングを、綺麗に整形しておきます。
あとは0.5mm厚のプラ板を正方形に手で切り出して、ヤスリがけしてから貼り付けていきます。
カクカクッときっちり真四角だと、あんまりアクセサリー感が出ないと思ったので
わざとフリーハンドで切り出して、ヤスリがけしてみました。
さらにその上に金属製のエッチングパーツを貼りつけて塗装しています。

グライフェンの握りこぶし。
これ、人差し指と親指が合体してしまっているので、、、
デザインナイフで削っていって、ちゃんと分離しているようにしてみました。
結局、私も誌面の方でも、写真のカットでこのハンドパーツ使わなかったんですけどね(笑)

眼帯です~。
顔パーツが3つあるので、内ひとつは眼帯付きの顔にしてみました。
これもマジスカをくっつけて制作しています。

武器です。これはLBXトリトーンの、シーホースアンカーという武器を使いました。
海賊を演出するのに、碇型の何かを持たせたいと思っていたのですがちょうど良い物がありましたね。
グライフェンの手は、丸棒ではなく角棒の物を持つように出来ているので、持ち手の部分は作り変えています。

むかーし制作したLBXトリトーン。
ダンボール戦機というアニメが元の機体です。
私がホビージャパンのライターとしてデビューしたのはそもそもLBXの作例だったので、
このパーツの流用で作例を作る事は結構感慨深かったですね~。
LBXはもう絶版なのでキットは手に入らないので、トリトーンはメルカリで買いました(笑)
中古で組み立て済みの物が900円で売っていました。出してくれた人、ありがとう~!

塗装前の状態がこちらです。
両脚に付いているメカっぽいのは、グライフェンがつけている武装のパーツを切ったり組み変えたりして
作ってみました。グライフェン以外のパーツは使っていません。

後ろ姿です。

塗装してみると、こうなります。
塗装って、本当に大事ですよね・・・。作品に命が入る様な感覚があります。
メインは黒なのですが、合わせて金と茶色、マゼンタと紫を配色してみました。
髪はピンク系のグラデーションで、武装は青緑みたいなカラーがメインです。
海賊なので、海のイメージで青系のカラーも入れ込みました。
オリジナルで作る時って、カラーリングと配置にものすごく考える時間を取られます・・・。
私が色を考える時は、全て頭の中だけでやっています。
カラーパレットみたいな紙や、パソコンでデジタル彩色してみて決めるような事は全くしていません

特にパソコンで色を塗ってみるみたいなやつ、とても便利そうですよね~。
そういう最先端な事が出来るようになりたい・・・。

両脚の武装は3mmプラ棒で接続しているだけなので、外す事が出来ます。
素体状態みたいな感じですね。


脚の武装をセットしてみます。

武器も装着。
というか、これ使って戦うのかどうかよくわかりませんが・・・
脚の武装、でっかい手みたいなパーツはどうしても使いたかったので
これをメインで、周辺のゴチャゴチャを考えていきました。




帽子を外して、頭が出ている状態にも出来ます。
ここは元のグライフェンと一緒ですね。
帽子取ってみないと、髪の毛のグラデーションがよくわかりません(笑)



FAガール グライフェンでした。
ここまでご覧頂き有難うございました~。
実は、これの前にやったFAガール白虎の時に海賊モチーフって既に考えていたんですよね。
でも、白虎にはあまり海賊要素が無かったので作るのが難しくて、やめていました。
今回のグライフェンも、ライドビークルに乗った姿とかすごく鳥山明メカっぽいイメージがあったので
ものすごくポップなカラーリングで鳥山キャラっぽい世界観を考えていたのですが、
何だか気付けば海賊でいく事になってました・・・。
FAグライフェンが水中用メカだった、というのは実は知らなかったので偶然で、
編集さんが海賊=結果オーライ!みたいに上手くまとめてくれた感じです(笑)
グライフェン、2019年1月12日開催の八展で展示しますので、どうぞ宜しくお願い致します~。
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テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記 ジャンル : 趣味・実用