

先日、カメラのレンズを新しく購入しました
SIGMA 単焦点標準レンズ Art 30mm F1.4 DC HSM Canon用現在使用しているカメラ、Canon EOSkiss X5に取り付けるレンズです。
30mmという画角と、F1.4の明るさ、模型撮影だけでなく普段の人物撮影にもOKなレンズで、
これまで使ってきたSIGMAの最新Artライン・・・
スペック的な所はいろいろと省きまして、
せっかくなので私がこれまで5年半の間続けてきた模型活動の中で、
どんな撮影をしてきたのかを交えながら、カメラの事や画像処理の事まで
順を追ってお見せしたいと思います。

そもそも、プラモデルを初めて組み立ててみたのが2010年の10月頃なのですが、
その後エアブラシを購入して塗装まで一通りやる様になり始めまして、
作品を載せるべくこのブログを始めたのがちょうど1年後、2011年の10月でした。
その頃は普通の家庭用デジカメしか無かったので、こんなカメラで撮影していました。
いまや、娘がかじったり投げ飛ばしたりしてボロボロになっており、電源も入りません

そんなデジカメで撮影していた画像がこちら。↓



2011年10月~の写真です。
撮影がどうとかいうより、ちゃんと塗装を始めてすぐの頃の作品でしたので
作品と呼べるレベルじゃないですね~

まぁ酷いものです・・・。
5年前はこんな感じでした。

それから結構すぐですが、2012年1月にCanonのデジタル一眼レフを購入しました。
Canon EOS Kiss X5 ダブルズームキット模型の出来の悪さをカメラでカバー!的な?(いやいや、余計に粗が目立ちますが、、、)
この頃は、LBXをオークションに出品したりしていたので、
他の出品者さん達の美しい~完成写真に憧れていたんです。
作品自体の質が全然違う事は言わずもがなですが、、、
そして、購入したデジタル一眼で撮影していたのがこちら。↓




一眼レフとやらで撮影すれば、きっと素晴らしい~写真が撮れるに違いない!
・・・と思って購入したのですが、いざ撮影してみると、どうにも思っていたものと違いました。
レンズは付属の純正品、EF-S 18-55mm、F3.5です。
そもそも、なぜEOS Kiss X5を選択したのかと言いますと、口コミ投稿などで
一眼を知らない初心者でも、オートでとっても綺麗な写真が撮れる!という意見が多かったからで・・・
カメラの事など1ミリも知らない私でしたので、これさえ買えばヤフオクで出品されているような
美しい写真が自動で撮れるのだとばっかり思っていました。。
その後、分厚い説明書を一生懸命熟読するも一向によくわからず、
なんとなく良くなったような、違うような?と、悶々と撮影していました


それから、何をしたのかといいますと
SIGMA 単焦点マクロレンズ 50mm F2.8を購入しました~。
(2012年6月~)
実はヨドバシカメラに行って、カメラ売り場の店員さんに悩み相談をしまして・・・
今使ってるカメラがこうで、こうなんだけど、もっとこういう感じの写真が撮りたいんです!と
見本になる様なブログのガンプラ写真なんかを実際に見てもらいまして、
こういう風に撮影するにはどうしたらいいの?と相談しました

結果、勧められたのがこのレンズでした。
ヨドバシの店員さんって、他の方の意見でも見かけるのですが
ちゃんとカメラに対する知識が豊富で、こちらが「こうしたい」っていう明確なビジョンがあれば
そこに向かう為に必要なアイテムをしっかり提示してくれるんですよね。
一生懸命ネットで調べたりするより、思い切って相談してみる事をおすすめします!
そして、このレンズを装着して撮影する様になった写真がこちら。↓







如何でしょうか?だいぶ、バリッとした写真が撮れるようになってきましたよね?
一眼で撮ってる~!っていう感じがしますよね?
それで、この辺りでだいぶ満足はしていたのですが、
どうにもボケてるのが気になるんです。
特に、武器を構えたりして奥行きのある構図になると、
手前に突き出した武器のあたりがボケる。後ろに下がった足がボケる。
なんでこういう写真になるんだろう?って、ずっと不思議でした。
カメラを知っている方でしたら、「それが一眼でしょ!!」
って突っ込まれそうな、しょうもない疑問なのですが、、、
私、そもそもF値の調整を知らず、絞りとか解放の意味がわからなかったんですね

そんなF値を大きくしたり小さくしたり調整出来る様になりまして、撮影した写真がこちら。↓
(2013年7月頃~)






前後、ボケがないように撮影出来るようになりました!
F16くらいで撮影しています。
もちろん、ボケ味を活かす写し方も今では出来る様になったのですが、
ボケをコントロールする術を知っているのと知らないのとでは大違いでして・・・。
まぁ何といいますか、EOS KissX5を購入してからというもの既に1年半・・・
やっとデジタル一眼が扱えるようになってきた、という道のりを実例付きでご覧頂いたわけです。
その後もずっと、EOS KissX5&SIGMA 50mmF2.8の組み合わせで来ていたのですが、
先日新しいレンズ、
SIGMA Art 30mm F1.4を購入しました

(2016年4月)

何が違うのかといいますと、
50mm→30mmになった。 (見た目とほぼ同じ距離感で撮れる)
F2.8→F1.4になった。 (とても明るく撮影できる)
という感じです。
特に、マクロの50mmは模型撮影や、各パーツのアップ写真を撮るにはいいのですが
MGになったりすると、レンズがもともと拡大されているので
自分が思いっきり下がらないと(離れないと)全身が撮影出来ないんです。
人物撮影など、日常使いでも同じで、とにかく自分が被写体から離れないと
カメラに収まりきらないので、特に集合写真などが撮れず
そっちはもっぱらデジカメばかりでした。
今回、30mmのレンズにした事でデジタル一眼を模型撮影だけでなく、
日常使いにも持ち出せるようになりました




この前のvガンダムVer.Kaが、この新レンズで撮影したものです~。
最近は、ホワイトバランスの調整にも頑張って手を出しているのですが、、なかなか難しいです

このレンズを買うにあたって、
かさばる兄さんに色々とレクチャーして頂きました!
ホワイトバランスや、まずRAWで撮影して後で調整するなど、
デジタル一眼の基本的な部分でも沢山教わっていまして、私の撮影もずいぶん変わりました。
かさ兄はカメラに詳しいので、とても勉強になります~

現在、JPEGではなくRAWで撮影して、Digital Photo Professionalというキャノンの画像処理ソフトを使って
後から明るさを調整したり、影の部分を濃くしたり、ホワイトバランスを変更したり出来る様になっています。
この5年半、私の模型の歴史は写真の歴史でもありましたね

どちらも、ど素人がどうやって進歩していくのかの成長記録になっています、、、
最後に、私が取り入れている画像処理方法をご紹介します~。
JTrimという、画像トリミングソフトを使って撮影した画像の余白の切り出しなどを行っています。
他にもいろいろ機能が付いているソフトなのですが、私はほぼトリミング作業しかしていません

そして、余白を調整して切り出した後、
縮小専用というソフトを使って画像サイズを縮小します。
わざわざこのソフトを使って画像をリサイズするのはどうしてなのかといいますと、


上がJTrimの縮小機能を使って縮小したもの、
下が縮小専用を通して縮小したものです。
上の画像の方が、やや細部がぼやけている感じなのがわかるでしょうか?
少しの差なのですが、縮小専用を使ってリサイズしますと
画像鮮鋭化処理を行いながらサイズを縮小する事ができるので、
仕上がりの画像がバリッとします~。線がシャープになる感じです。
あまりにかっちり写っていると、目に痛い感じもするのですが
私は93%くらいで鮮鋭化されている仕上がりが好きで、ずっとこれで掲載しています。
(JTrimの縮小機能で予め縮小後のサイズを確認しておいて、縮小専用に画像をドロップ)
SIGMAの50mm F2.8マクロレンズに変更した時がありましたが、(2012年6月)
あの頃同時に縮小専用を使い始めまして、以来ずっとこれでリサイズしています~。
∑オービスのあたりから、画がシャープになっているのです

あとは、ライティングの大切さ、自然光の使い方などカメラと照明の関係もとても大切なのですが、
ライティングに関してはこれから別の記事をあげられる予定ですので、またご案内しますね。
(※2018年現在です)
それでは、ここまで長々とご覧頂きまして有難うございました~。
これまでのカメラ遍歴(無知の歴史ともいう)を振り返ってみました。。
まだまだ、ここ間違ってるよ~などいろいろあるかもしれませんが、、、
何か、参考になる事などあれば幸いです
* 関連記事 *ドレン&ダストキャッチャーIIライト、購入しました~特注治具の威力!制作方法~塗装編1制作方法~塗装編2制作方法~撮影編
コメント
なお
丁寧で綺麗な作品を作られる方だな〜と、以前から関心してたのですが、今回の記事を読んで、文章というか表現というか、そこらへんも丁寧な方だな〜と改めて感動しました。写真も交えてすごくわかりやすかったです。
私は、canonのG7Xってコンデジを使ってますが、まだこれすら使いこなせず、なレベルで、一眼とかマクロレンズとか雲の上の話なのですが、絞りの話なんか、うんうん、あるよね〜って、なんだか自分も同じこと悩んだことあるぞって、嬉しく?なりました。
縮小専用、早速試させてもらいます!手の内をみせていただき感謝です。
以前から、色々と読ませていただいてたのですが、初コメさせてもらいました。また、ひっそり?愛読させてもらいます!
突然ですいませんでした。失礼します。
2016/05/06 URL 編集
たけぞう
今回の記事はメチャクチャgoodなタイミングで一眼レフ記事。
って言うのは自分も最近、今のコンデジの限界を感じはじめて・・・
ボチボチ一眼レフの購入を検討していた真っ最中でした。
そもそもコンデジもまだまだチンプンでカンプンな状態なんですが、
入門モデルとしてEOS kiss X8i ダブルズームキットを狙っています。
値段なんか見るとX7やX7iも魅力なんですが、やっぱり新しいに越した事ないかな?なんて・・・
でもやっぱりいろいろ設定を変えてやらないと思ったように撮影が出来ないのですかね??
それとキットレンズはやはりプラモには向かないか・・・(-_-;)
今までのコンデジは接写能力の高い物なので、見た目と同じ距離で撮影出来るのですが、
外に持ち出して風景等撮影時にはボケが弱く、思っている写真にならなくて・・・
とりあえず二刀流で、ゆくゆくはレンズ追加で1本でが賢いのかな??
2016/05/07 URL 編集
urahana3
こんにちは、どうも有難うございます(__)
以前から、こういう記事を書いてみようと思っていたのですが、、、いつカメラを買ったのか、
レンズをいつ変えたのか、このカメラで撮影した写真はどれか・・・ 等なにも記録していませんでしたので、
自分が書いてきた記事を一から全部見直してみて、今回やっとまとまりました;;
模型をやればやるほど、カメラって密接に繋がってきますよね!
やっぱり、自分が作った作品を目で見るかの様に正確に伝えたい、というのもあるのですが
綺麗に撮れている写真って、それだけで芸術的で、時には作品以上に「作品」になるような
そういう部分がありますよね、、、アングルや、背景の使い方等も含めてなのですが、
作品とは別に世界観を演出してくれる手段でもあるんだな・・・ と思います。
となると、撮影の仕方に関してもどんどん進化していきたいのですが、
こっちは手を動かしても回数を重ねても上手くなっていかないので、
自分で空いた時間に知識を吸収するしかありませんよね(^_^;)
経験だけじゃダメなのが、何とも難しくて進化が遅い原因でもあります;;
最初の頃に比べて、いくらかやり方も変わってきましたが、まだまだこんなもの?なレベルです。。
でも、「縮小専用」はかなり強い味方で、いくら一眼で撮影していても
これの鮮鋭化作業を通すか通さないかで、画のバリッと感がかなり違います~。
あと、縮小後のファイルサイズを指定してから縮小出来るのも、良いですね(°ㅂ° )
まだまだこんな程度しか出来る事がありませんが、見て頂けて嬉しいです。
今後とも宜しくお願いいたします♪
2016/05/07 URL 編集
urahana3
こんにちは!EOS Kissって、今X8まで出ているんですね~。X7が一番新しいのかと思っていました。
違いはわからないですが、X7もとても評判が良い感じなので、本体の価格を抑える分
レンズを追加購入してみるのもどうでしょうか?
「カメラ本体は使い捨てだけど、レンズは財産」という言葉を見つけて、なるほどな~と思ったものです!
どんな写真が撮れるかは、レンズそのものによる部分も確かに大きいので、
用途に応じて沢山のレンズを買い揃えている人が多いのも納得でした。
と言いますか、気付けば自分もレンズが増えていますしね・・・(^_^;)
多少の違いはあれど、今市場にある一眼を買えば底の性能はどれもとても高いものだと思うので、
あとは撮りたい対象に合わせてどのレンズを選択するか・・・ というやり方でも良いのかもしれません~。
ただ、「x8iからwi-fiでスマホに直接画像を落とせる」という機能は凄く良いですね!
やっぱり、スマホでちゃちゃっと撮影するとそのままツイッターに載せたりしやすいのですが
一眼だとPCに取り込む作業が必要なので、パソコンも都度立ち上げなきゃいけないしで面倒を感じていました。
そのままスマホへ画像を移動・・・となれば、出かけた時など風景や料理を撮った時に、
ぱっと他人に送れたりできて使い勝手が良いかもしれないですね~。
キットに付属しているズームレンズ18-55mmは、持ち出しての風景撮影等にはいいかもしれないです。
ただ、模型の撮影になるとやっぱりマクロレンズや、24mmや30mmあたりの単焦点レンズが
良いかな~と思いますね・・・ あくまで自分が使ってみてですが(^_^;)
50mmのマクロレンズだと、顔パーツのみのアップ写真や、改修途中のパーツ写真などが撮影しやすいです。
HGや、LBXくらいの背丈の模型なら、全身撮影も全然大丈夫です。
あとは、外に持ち出して花の中心部分を撮るとか、木にとまった虫を撮るとか、そういう撮影に良いですね♪
24mmや30mmあたりだと、MGクラスを全身写すのに使いやすいです。
普段の写真を撮るのにも、目で見た感じのままの風景がレンズに収まるのでとても使いやすいです。
キット付属の18-55mmだと、強みはズーム出来るという点なので、
例えば運動会の時に子供を探してその子だけをアップで撮れるとか、引いて集合写真も撮れるとか、
そういう点では良いのかな~と思います。ただ、身内の集まりとか自分が動いて対象に寄れるのであれば、
自分が近付けばいいだけなのでズームじゃなくてもいいかな~と思う事はありますね~。
ズームレンズだとレンズが長いので、カメラに装着すると全体の大きさが増してしまって、
結構持ち運びに不便を感じるんです;; それでやっぱりコンデジの方が良いな~と思ってしまったり。
単焦点だと、ズームは出来ませんがレンズも薄いので、一眼を持ち歩くにも鞄に入りやすいです。
あとは、付属のレンズだとF3.5-5.6なので写真の暗さを感じます~。
単焦点で、F2.8やF1.8、1.4になると写真がとても明るく撮れて、綺麗ですよ♪
とはいえ、私も自分でやってみた部分の事だけしか語れないので、こうすれば間違いないとか言えないのですが(__)
でも一眼を持っていて損することはまず無いと思うので、ひとまず二刀流にしてみてはどうでしょう!?
たけぞうさんもEOS kissの仲間入り、お待ちしています~!(°ㅂ° )
2016/05/07 URL 編集
かさばる兄さん(かさ兄)
新しいレンズ購入、おめでとうございます!
どうやら目的の条件をクリアできてるようで良かったです^^
驚異の明るさと、標準レンズの焦点距離で、オールマイティなレンズだと思います^^外に連れだして、いろいろ撮影してみるのもおもしろいと思いますよん^^
横ですがなおさんのカメラも良いものですよ^^
三脚を立ててSSを気にせず、ISOを低くして、F8くらいにまで絞ってやれば、かなりシャープな「物撮り」が出来ると思います^^
かわいがってあげてくださいね!
おなじく横ですが、たけぞうさんの件は、urahana3が完璧に答えてくれてますね^^言うとおり、本体の形式を落としてでも、レンズにお金使うのをおすすめします。
特にセンサーの規格がモデルチェンジされていない場合、変わるのは、Wi-FiやGPSの有無、連射速度、iso感度で、レースや運動会、夜景などをメインに撮るのでなければあまり関係ない部分であります。
ダブルズームはコスパはよいですが、模型には「撮影倍率」が足りず、アップ画像はコンデジほど寄れないのが悩みになるかもですー。
2016/05/10 URL 編集
urahana3
どうも有難う!
SIGMA30mm、レンズ新調できました~。いろいろとアドバイスもらったおかげです!
確かに、ズームレンズは模型撮影には使いづらいですね~。
50mmのSIGMA単焦点を買ってから、かなり撮影の幅が広がったし単焦点の面白さがよくわかりました。
というか、ズームってかなり必要なシーンが限られる・・・というか、
本当に自分が寄っていける場面ではズームである必要が無くて、
寄れないような自分の立ち位置が限定されたイベント・・・っていうともう運動会くらいしかないような?(^_^;)
ほぼほぼ出番が無い状態なので、気軽に使える単焦点レンズは撮る楽しみがありますね!
とはいえ、カメラ本体もレンズもまだまだ、知らない部分が多くあるので
今後も模型撮影で実践しつつ、色々勉強していきたいと思っています~。
2016/05/16 URL 編集